山口歯科Blog | 大阪 天満・天神橋の歯医者さん
山口歯科より大阪市北区周辺の患者様に贈る歯の情報BLOG
2019年
06月04日
(火曜日)
かぶせ物や詰め物の材料はなにがいいのでしょうか?
こんにちは
院長の山口です。
患者様から最近よく聞かれます。
「やっぱり、金属の修復物よりセラミックとかのほうがいいんでしょうか?」
この質問をされる方が多くなっています。
実はこの答については4年前のブログの中で、
”今、皆様にしってほしいこと”
として書かせていただきました。
再度掲載致しますのでぜび読んでみてください。
この度ホームページを少しだけリニューアルいたしました。
それは歯科医師になって20数年保険治療を中心に診療をしてきたのですが、やはり使用する材料によって歯の寿命にすごく関係することを感じていたからです。
当然私たちはそのようなことをしっかり勉強しているのだが、最良の治療方法をすべての方に提供できるかと言えばそうはいかない現実があります。
もちろん技術力もとても大切なことです。でも例えば同じ技術力、同じ環境だとしても、Aという材料、Bという材料でその歯の寿命に差がつくことはやはり否定できません。
例えばこれを見てください。

上下の奥歯ですが、保険の材料を使用した治療です。
説明が難しいのですが、
ひとつは、保険で入れることのできる白い歯ですが、真ん中の上の歯(犬歯)の白いところが剥がれて中の金属が見えているのがわかりますね。
残っているところも変色して黄色っぽくなってます。
こうなると、治すためには被せものを作り替えないといけなくなります。
ふたつめです。
これを外しますと、

残っている根が黒く変色してむし歯も出来ています。
実はこれが問題なのです。
保険で使用するいわゆる「銀歯」ですがこれは「金銀パラジウム合金」と呼ばれています。
これは比較的安価で使用できる日本独自の材料とも言えます。
こういった金属は腐食が原因となり、詰め物の境目や表面が凸凹になり細菌が付着しやすい環境を作ってしまいます。
本来、お口の環境を考えると腐食しにくくするためには金が少なくとも18K以上であるべきですが、この「金銀パラジウム合金」は、金・・12%、銀・・50% その他パラジウムなどを含んだ合金ですので、腐食や金属がイオンとして溶け出しします。
被せものの周りの歯肉が黒く変色している方を結構見ることが多いのですが、これは金属イオンが溶け出して歯肉に付着するいわゆる「メタルタトゥー」といわれる歯肉の変色です。
またご存じのように銀などは不安定な金属ですし、パラジウムも含めて金属アレルギーを起こしやすい材料とも言えます。
以上のことから、本来はこのような合金はあまりお口の中に入れないほうが体にとってはいいのです。
ですから私たちから見ると、銀歯は
①腐食等により表面や詰め物と歯の境目に凸凹や隙間を作りやすく、2次カリエス(治療したところからまた新たにできるむし歯)を起こしやすいこと
②材質の特性上、金属イオンとして溶け出しやすく金属アレルギーの原因になる可能性があること
ということがどうしても気になることなのです。
では不幸にも修復治療が必要になった場合、どのような材料を選択すれば上記のようなリスクを減らせるのでしょうか?
お口の中の環境≪熱いもの、冷たいもの、酸性のもの、アルカリ性のもの・・・)に対して科学的に安定しているものが望ましいのです。
ですから、具体的にいうと、
①75%以上の金を含有する金合金
②セラミックス
ということになります。
山口歯科としては、最先端技術により審美的、強度的に優れたセラミックがいいと考えます。
セラミック治療といえば、みなさんは多分「審美的目的のみで金額が高い」というイメージではないでしょうか?
・見た目がほとんど天然歯とかわらない
・変色することがほとんどない
・プラークや汚れが着きにくい
など
でも実はそれだけだありません。
山口歯科が「セラミック修復治療」をお勧めする理由をまとめると、
Ⅰ、むし歯の再発率が銀歯に比べて非常に低い(再治療のリスクが低くなる)ため
Ⅱ、人体にとって極力有害とならない治療になるため
Ⅲ、口元への審美的欲求が高まっているため
Ⅳ、接着剤(修復物を歯にくっつけるセメント)の進歩により長期間溶け出しにくいため
となります
歯科治療を行う私たちとしては、これが一番気になることなのです。
もちろん保険の材料が悪いわけではありません。普通は問題ありません。
しかし「歯科治療」は「治療」ではなくあくまでも「修復治療」なのです。
その修復材料の違いによってむし歯の再発や金属アレルギーの原因となりうることはできるだけ避けたいなと思うのです。
皆様の健康に関係することです。少しでも参考にしていただければと思います。

院長の山口です。
患者様から最近よく聞かれます。
「やっぱり、金属の修復物よりセラミックとかのほうがいいんでしょうか?」
この質問をされる方が多くなっています。
実はこの答については4年前のブログの中で、
”今、皆様にしってほしいこと”
として書かせていただきました。
再度掲載致しますのでぜび読んでみてください。
この度ホームページを少しだけリニューアルいたしました。
それは歯科医師になって20数年保険治療を中心に診療をしてきたのですが、やはり使用する材料によって歯の寿命にすごく関係することを感じていたからです。
当然私たちはそのようなことをしっかり勉強しているのだが、最良の治療方法をすべての方に提供できるかと言えばそうはいかない現実があります。
もちろん技術力もとても大切なことです。でも例えば同じ技術力、同じ環境だとしても、Aという材料、Bという材料でその歯の寿命に差がつくことはやはり否定できません。
例えばこれを見てください。

上下の奥歯ですが、保険の材料を使用した治療です。
説明が難しいのですが、
ひとつは、保険で入れることのできる白い歯ですが、真ん中の上の歯(犬歯)の白いところが剥がれて中の金属が見えているのがわかりますね。
残っているところも変色して黄色っぽくなってます。
こうなると、治すためには被せものを作り替えないといけなくなります。
ふたつめです。
これを外しますと、

残っている根が黒く変色してむし歯も出来ています。
実はこれが問題なのです。
保険で使用するいわゆる「銀歯」ですがこれは「金銀パラジウム合金」と呼ばれています。
これは比較的安価で使用できる日本独自の材料とも言えます。
こういった金属は腐食が原因となり、詰め物の境目や表面が凸凹になり細菌が付着しやすい環境を作ってしまいます。
本来、お口の環境を考えると腐食しにくくするためには金が少なくとも18K以上であるべきですが、この「金銀パラジウム合金」は、金・・12%、銀・・50% その他パラジウムなどを含んだ合金ですので、腐食や金属がイオンとして溶け出しします。
被せものの周りの歯肉が黒く変色している方を結構見ることが多いのですが、これは金属イオンが溶け出して歯肉に付着するいわゆる「メタルタトゥー」といわれる歯肉の変色です。
またご存じのように銀などは不安定な金属ですし、パラジウムも含めて金属アレルギーを起こしやすい材料とも言えます。
以上のことから、本来はこのような合金はあまりお口の中に入れないほうが体にとってはいいのです。
ですから私たちから見ると、銀歯は
①腐食等により表面や詰め物と歯の境目に凸凹や隙間を作りやすく、2次カリエス(治療したところからまた新たにできるむし歯)を起こしやすいこと
②材質の特性上、金属イオンとして溶け出しやすく金属アレルギーの原因になる可能性があること
ということがどうしても気になることなのです。
では不幸にも修復治療が必要になった場合、どのような材料を選択すれば上記のようなリスクを減らせるのでしょうか?
お口の中の環境≪熱いもの、冷たいもの、酸性のもの、アルカリ性のもの・・・)に対して科学的に安定しているものが望ましいのです。
ですから、具体的にいうと、
①75%以上の金を含有する金合金
②セラミックス
ということになります。
山口歯科としては、最先端技術により審美的、強度的に優れたセラミックがいいと考えます。
セラミック治療といえば、みなさんは多分「審美的目的のみで金額が高い」というイメージではないでしょうか?
・見た目がほとんど天然歯とかわらない
・変色することがほとんどない
・プラークや汚れが着きにくい
など
でも実はそれだけだありません。
山口歯科が「セラミック修復治療」をお勧めする理由をまとめると、
Ⅰ、むし歯の再発率が銀歯に比べて非常に低い(再治療のリスクが低くなる)ため
Ⅱ、人体にとって極力有害とならない治療になるため
Ⅲ、口元への審美的欲求が高まっているため
Ⅳ、接着剤(修復物を歯にくっつけるセメント)の進歩により長期間溶け出しにくいため
となります
歯科治療を行う私たちとしては、これが一番気になることなのです。
もちろん保険の材料が悪いわけではありません。普通は問題ありません。
しかし「歯科治療」は「治療」ではなくあくまでも「修復治療」なのです。
その修復材料の違いによってむし歯の再発や金属アレルギーの原因となりうることはできるだけ避けたいなと思うのです。
皆様の健康に関係することです。少しでも参考にしていただければと思います。
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